米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、人工知能(AI)管理システム(AIMS)において、国際標準化機構(ISO)による ISO 42001 認証 を取得しました。本認証は、当社の AI/ML プラットフォーム「Autodesk AI/ML Portal(AMP)」を支える仕組みに対するもので、AI 製品や機能をお客様に届けるための中核基盤です。世界的にも限られた企業のみが取得しているこの認証は、責任あるインパクトのある AI 活用とイノベーションに取り組む当社の姿勢を示しています。

責任ある AI ガバナンスで ISO 42001 認証を取得
ISO 42001 は、世界初の AI 管理システムに関する国際標準であり、組織が責任を持って AI を開発・導入・運用するためのフレームワークを提供します。これは単なるコンプライアンスの達成ではなく、Autodesk が倫理的かつ透明性が高く、説明責任を伴った形で AI を構築しているという明確なメッセージです。
お客様へのメリット
AI は今や「設計」と「ものづくり」の進化を加速させる重要な原動力です。反復作業の自動化、ジェネレーティブツールによる創造性の拡張、大規模データの分析による意思決定支援など、AI は未来の働き方を大きく変えています。
一方で、データプライバシー、バイアス、説明可能性、セキュリティといった新たな課題も生まれています。特に重要な意思決定や創造的成果に影響を与える AI システムにおいては、ユーザーが「信頼できる仕組み」であることを確認したいのは当然です。
ISO 42001 は、Autodesk が明確なガバナンスと安全策のもとで AI を構築していることを示します。この基準は、リスク管理、説明責任、ライフサイクル全体の監督、継続的な監視と改善を含む厳格な管理を求めています。つまり、この認証は「責任を持って AI を革新している」ことの証です。
Autodesk の「Trusted AI」プログラム
今回の認証取得は、当社が推進する Trusted AI プログラムの大きな成果でもあります。
このプログラムは以下の 5 つの原則に基づいています:
- 責任(Responsibility)
- 透明性(Transparency)
- 説明責任(Accountability)
- 信頼性(Reliability)
- 安全性とセキュリティ(Safety & Security)
これらは理念にとどまらず、AI 開発のあらゆる段階で実践されています。たとえば導入前のリスク評価、公平性やバイアスの検証、人間による監督(Human-in-the-loop)の導入、定期的なレビューによる機能の妥当性確認などが含まれます。
信頼こそがイノベーションの基盤
Autodesk は「信頼こそがイノベーションの基盤である」と考えています。建築、エンジニアリング、建設、製造、メディア&エンターテインメントといった分野で挑戦を続けるお客様にとって、倫理と技術の両立を重視するパートナーであることが不可欠です。
ISO 42001 の取得は「形式的な目標達成」ではなく、私たちの価値観を体現する取り組みです。AI の進化とともにガバナンスの取り組みも進化し続けます。これは一度きりの成果ではなく、継続的な学習と改善の第一歩にすぎません。AI において信頼は「選択肢」ではなく「必須条件」なのです。
今後の展望
今回の認証取得は、オートデスクのチームの努力の賜物であり、今後のさらなる取り組みに向けた重要な通過点です。責任ある AI 活用への投資を続けることで、お客様が「より良い世界をデザインし、創造する」ことを支援していきます。
■Autodesk, Inc. /オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything