twitter youtube facebook linkedin email

オートデスク ニュース

Autodesk、メディア & エンターテインメント業界向け AI 戦略を発表 ~制作の障壁を取り除き、創造の自由をすべてのクリエイターに~

米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/代表取締役社長兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、2025 年 9 月 16 日から 18 日(日本時間 9 月 17 日から 19 日)、米国テネシー州ナッシュビルで開催されたデザインと創造(Design & Make)のカンファレンス「Autodesk University(AU)2025」において、メディア & エンターテインメント業界向けの AI 戦略を発表しました。

Griffin Animation Studios は、90 秒の短編アニメーション「Phantom Sky」を、MotionMaker 導入前と比べてわずか 3 分の 1 の時間で完成させました

映画やテレビ、ゲームの世界で「不可能を可能にしてきた」この業界。しかし、優れたアイデアが技術的な制約や高コストによって実現されないことも少なくありません。Autodesk は、AI こそがこうした障壁を取り除き、より多くの物語を世に送り出す原動力になると考え、長年にわたり研究開発を続けてきました。

プレッシャーの時代に求められる変革

メディア & エンターテインメント業界は、制作コストの高騰、厳しい納期、視聴者からの高まる期待といったプレッシャーに常に直面しています。AI がこれらを完全に取り除くことはできませんが、対応のあり方を変えることができます。

Autodesk が発行した『2025 年度版 デザインと創造の業界動向調査』では、メディア&エンターテインメントの業界リーダーの 55% が「AI は業界を不安定化させる」と回答する一方、70% が「創造性の向上と働き方の改善をもたらし、未来に不可欠な存在になる」と回答しています。

こうした緊張感は目新しいものではありません。コンピューターは、かつては破壊的技術と考えられていましたが、今では欠かせない存在となりました。クラウドも当初はリスクとみなされましたが、いまや働き方を大きく変革しています。AI も同様に、私たちの生活を容易にし、最も重要な「ストーリー」に集中できる時間を生み出す、革新的な手段となるのです。

アーティストを中心に捉えた 3つの取り組み

Autodesk は、AI を活用した以下の 3 つの新たな取り組みを発表しました。

  1. 単調作業からの解放
  • オートデスク AI アシスタント(近日リリース予定):自然言語によってシーン内の照明調整などを自動化。従来は手作業だったタスクを直感的に指示でき、ポストプロダクションでの演出をスピーディに実現します。
  • FaceAnimator(近日リリース予定):音声ファイルから高品質なフェイシャルアニメーションとリップシンクを自動生成。あらゆるプロダクションリグから学習し、プロジェクト固有のスタイルを反映した表現が可能です。
  • MotionMakerキーフレーム、モーションキャプチャ、機械学習を融合し、短時間で実用的なモーションを生成。早期導入企業の Griffin Animation Studios は、90 秒の短編アニメーションを従来の 3 分の 1 の時間で制作するなど、その効果をすでに実感しています。
  1. 誰でもプロ級の作品を
  • Autodesk Flow Studio(無料プランも提供開始):モーションキャプチャ、カメラトラッキング、キャラクター アニメーション化といった複雑な VFX タスクを AI で自動化。これにより、より多くのクリエイターが自身のストーリーに命を吹き込むことが可能になります。VFX 企業の Boxel Studio はすでに Flow Studio を活用し、人気ドラマ『スーパーマン & ロイス』(The CW)においてキャラクターワークの品質向上を実現しています。
  1. 制作ライフサイクルの統合
  • Autodesk Flow® :メディア&エンターテインメント業界向けクラウドとして、パイプライン全体のチーム、ツール、データを統合。コンセプトから最終納品まで、リアルタイムでコラボレーションし、情報を同期し、賢明な意思決定を可能にします。
  • Shared Playlists Autodesk Flow Capture と Autodesk Flow Production Tracking を接続可能な新しい統合型レビューシステム。世界中のどこからでも迅速にレビューやコメントが行え、制作プロセスの効率を高めます。
  • Flow Capture x Avid Media Composer 新たな統合により、制作からポストプロダクションまでの編集ワークフローを効率化。シームレスなメディアの引き渡しとリアルタイムレビューを実現し、編集担当者と VFX チームの連携を強化します。

ストーリーテリングの未来へ

クリエイターが直面する課題は人それぞれです。アニメーターは背景キャラクターを効率的に処理する方法を求め、YouTuber は大手スタジオに匹敵するエフェクトを必要とし、プロダクション マネージャーはチーム間の壁をなくす手段を探しています。Autodesk は、こうした多様なニーズに応えるため、想像力と実行力の間にある障壁を取り除き、個々のクリエイターの創造性を最大限に引き出せる AI ソリューションを提供しています。次にどのような作品が生み出されるのか、その未来を共に切り拓いていけることを、私たちも心から楽しみにしています。

■Autodesk, Inc. /オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything

Autodesk、Autodesk ロゴは、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標です。その他のすべてのブランド名、製品名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。該当製品およびサービスの提供、機能および価格は、予告なく変更される可能性がありますので予めご了承ください。また、本書には誤植または図表の誤りを含む可能性がありますが、これに対して当社では責任を負いませんので予めご了承ください。
Autodesk and the Autodesk logo are registered trademarks or trademarks of Autodesk, Inc., and/or its subsidiaries and/or affiliates in the USA and/or other countries. All other brand names, product names or trademarks belong to their respective holders. Autodesk reserves the right to alter product and services offerings, and specifications and pricing at any time without notice, and is not responsible for typographical or graphical errors that may appear in this document. © 2025 Autodesk, Inc. All rights reserved.

Autodesk Japan Communications

オートデスク株式会社 コミュニケーションズチームです。企業情報、製品・サービスからテクノロジーやパートナーシップまで幅広いトピックに関する記事をお届けします。

'