〜次世代の「デザインと創造」を担う人材育成を加速〜
米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、同社が無償でソフトウェアおよびテクノロジーを提供してきた学生および教育関係者の数が、世界全体で 1 億 5,000 万人に到達したことを発表しました。本実績は、次世代のデザイナーやエンジニア、クリエイターが、将来の仕事に必要なスキルの習得を支援する同社の取り組みにおける、大きな節目となります。
Autodesk は 20 年以上にわたり、「デザインと創造(Design & Make)」テクノロジーを、学びの場を含む幅広い領域で誰もが活用できるよう、さまざまな施策に取り組んできました。特にこの 10 年間は、認定教育機関ならびに認証された学生・教育関係者に対してプロフェッショナル向けツールを無償で提供し、世界中の建築家やエンジニア、クリエイターが実際に使用しているのと同じ技術を学べる環境を整えてきました。
AI 時代におけるスキルギャップの解消に向けて
世界の労働環境は、教育現場の変化を上回るスピードで進化しており、学生が最新テクノロジーに触れられる環境の重要性は、ますます高まっています。
Autodesk の「2025 年度版 デザインと創造の業界動向調査」レポートによると、58 %の専門職がスキル人材の不足を成長の障壁として挙げ、61 %が必要な技術スキルを持つ人材の採用が難しくなっていると回答しています。
さらに、Autodesk の最新「AI Jobs Report」では、求人における AI スキルの需要が、2022 年以降で 640 %以上急増していることが明らかになっています。
学生自身もその緊急性を強く感じています。調査※によると、大学生の約半数が、卒業後に必要となる AI スキルを十分に学べていないと感じていることが分かりました。
こうした課題を受け、Autodesk は中等教育機関、専門学校、コミュニティカレッジ、大学まで、幅広い教育段階の学生に対し、テクノロジー、実践的なプロジェクト、キャリア機会を提供することにより、デザインと創造分野で将来活躍するために必要なスキルの習得を支援しています。
Autodesk の日本法人であるオートデスク株式会社 代表取締役社長の中西 智行は、次のようにコメントしています。
「Autodesk は、日本そして世界の次世代人材が、テクノロジーを『使う側』ではなく『創り出す側』として未来を切り拓くことを支援してきました。世界で 1 億 5,000 万人の学生・教育者に利用されてきたという節目は、教育と産業をつなぐ取り組みを長年にわたり継続してきた結果であり、私たちの使命の証でもあります。日本においても、教育現場と連携しながら、AI 時代のデザインと創造を担う人材が、学びから実社会へと自然につながっていける環境づくりに、これから一層注力してまいります」
日本の教育現場からの声
日本大学 理工学部学部長の轟 朝幸氏は、次のようにコメントしています。
「Autodesk の製品を学生生活の中で自由に使っていろんな設計をしたり、プロジェクトに関わった人たちが、卒業後も交流を続けることができるのが Autodesk のサポートを頂いている大きな価値だと思っております。目先の問題、課題だけではなくて将来を見据えた課題 未来を作っていくことが、まさに日本大学が掲げる『自主創造』を実践してほしいと思っております」
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 教授 博士(工学)の宮下 朋之氏は、次のようにコメントしています。
「Autodesk が世界で 1 億 5,000 万人の学生・教育者に利用されてきたという事実は、設計やものづくりを学ぶ教育現場において、長年にわたり継続的に非常に大きな貢献を頂いたことを示していると強く感じます。
小生が学生時代には 2 次元中心の図面作成機能が提供されている状況から、現在では、Fusion やジェネレーティブ デザインといった高度な設計環境を提供いただくこととなっています。企業においても利用される製品群を学生が利用できることは、学生が『つくること』を自発的に取り組むことを可能とし、思考力や創造力を段階的に育てていく上で、大きな価値があります。
教育を取り巻く環境が大きく変化する中で、大学と産業が密接につながる学習機会をどのように提供していくかは、多くの大学に共通する課題と思います。
日本の大学教育の現場においても、こうした実社会と接続した学びが、次世代人材の育成に大きく貢献すると期待しています」
デザインと創造の学びの入り口を支える Tinkercad の役割
Tinkercad® は、ブラウザ上で利用できる無償の 3D デザインツールで、世界中の若い学習者に創造的な問題解決や STEAM 教育への入り口として、累計で 1 億人に利用されています。多くの学生にとって、Tinkercad は Autodesk Fusion® や Autodesk Forma® といった業界別クラウドプラットフォームへの第一歩となり、教室での発想を現実世界のイノベーションへとつなげています。
次世代クリエイターに向けた VFX・アニメーション分野への支援拡大
Autodesk は、学生および教育関係者向け無償提供プログラムの拡充として、Autodesk Flow Studio(旧 Wonder Studio)を新たに対象に追加しました。これにより、18 歳以上の認証済み学生および教育関係者は、Flow Studio を無償で利用できるようになります。
Flow Studio は創造性を劇的に発揮させるツールです。モーションキャプチャ、カメラトラッキング、キャラクターアニメーションなどの複雑な VFX 工程を自動化し、学生がストーリーや演技表現に集中できる環境を実現します。1 本の動画と数回の操作だけで、実写やアニメーション映像に CG キャラクターを合成・レンダリングでき、これまでハリウッドレベルに限られていた 3D アニメーションや VFX 表現を、誰もが学べるものにします。
Autodesk 教育担当バイスプレジデントのメアリーホープ・マクイストンは、次のようにコメントしています。
「テクノロジーの進化に教育が対応していくためには、Autodesk のような業界リーダーが、STEAM 分野の学生や教育者に、あらゆる学習段階で適切なツールを提供することが不可欠です。多くの学生にとって、学びは Tinkercad を通じて『想像してつくる』 ことを学び、そこからプロフェッショナル向けツールへと進むことで、実社会で意味のあるキャリアへとつながる準備ができます。1 億 5,000 万人という節目、そして Flow Studio の提供拡大は、プロが使うテクノロジーで『デザインし、つくり、そして物語を伝える』学びの可能性を示しています」
デザインと創造の未来を担う人材を育成
教室やメイカースペース、スタジオ、ステージに至るまで、Autodesk の教育エコシステムは、テクノロジー提供、認定資格、キャリアパスを通じて、あらゆる学習段階の学生を支援しています。学校、非営利団体、業界パートナーとの連携を通じ、Autodesk はデザインと創造の未来を形づくるスキル育成を推進し続けています。
AI をはじめとする新技術が働き方や創造のあり方を大きく変える中でも、Autodesk の使命は変わりません。すべての学生が「何でもデザインし、創造してつくり出せる力」を手にすることを、これからも支援していきます。



図左)1 億 5,000 万人以上の学生と教育関係者が、Autodesk 製品を使って学び、教えてきました。このことは、次世代が将来の働き手として必要なツールとスキルを提供し育成するという Autodesk の長年のコミットメントの証です
図中)ブラウザベースのツールである Tinkercad は、いまや、幼稚園から大学まで、STEAM 関係者だけでなく IT とは無縁のあらゆる人々の創造力を刺激する「お気に入り」です
図右)Autodesk Flow Studio は、VFX とアニメーションのための直感的な AI ツールで、学生や教育関係者を支援します
※ Autodesk Career Readiness Report:第三者調査会社 GlobalData による調査。高校、大学、コミュニティカレッジ、職業・専門学校に在籍する 14 歳から 23 歳の学生 1,500 人を対象に実施。
本記事は、米国 Autodesk 社が 2025 年 11 月 19 日(現地時間)に発表したニュースブログ記事の抄訳に日本の情報を追加して再構成したものです。
■Autodesk, Inc. /オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything