大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市/代表取締役社長:芳井 敬一、以下、「大和ハウス工業」)とAutodesk, Inc.(本社:米国カリフォルニア州/代表取締役社長 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、「Autodesk」)は、BIM データをもとにした CO₂ 排出量算定ツール「Integrated Carbon Tool(インテグレーティド カーボン ツール)」(以下、「ICT」)を共同開発しました。2024 年 12 月 20 日より、大和ハウス工業の全国の事業所の商業施設と事業施設の設計担当者が、BIM を使用した新築建物の設計時に「ICT」の利用を開始します。
両社は、建設業における BIM の取り組みを進めるため、2018 年 8 月に戦略的連携に関する覚書を締結して以来、建設 DX に向けたデータ戦略やプラットフォーム戦略を軸にデジタル基盤を整備し、協力してまいりました。
そしてこのたび、両社は連携の一環として、建物の BIM データをもとに、設計初期段階から建物の資材製造段階(資材調達や工場への輸送、製造)に関わる CO₂ 排出量を可視化できるツール「ICT」を開発しました。
「ICT」では、BIM データに再現する梁、柱などの部材や木材、鉄などの材料を選択することで、BIM データでは再現されない、接合部材なども含めた CO₂ 排出量を自動で算定できるため、設計初期段階からCO₂ の削減を検討することができます。
今後も両社は、2050 年カーボンニュートラルの実現を目指すとともに、BIM を活用した技術開発や業務効率化などで連携を図り、建設業界の DX 化を推進します。
【「ICT」の特長】
- 建物の BIM データをもとに、精緻な CO₂ 排出量の算定が可能。
- 建物の BIM データで再現された柱や梁などの部材のほか、BIM データで再現されない部材同士を接合する部材などの CO₂ 排出量の算定も可能。
- CO₂ 排出量の算定に関する専門知識が不要で、Autodesk の施工管理ソフトウェア「Autodesk Construction Cloud(オートデスク コンストラクション クラウド)」(ACC)と連携し、CO₂ 排出量の算定・削減検討が可能。
【開発経緯と今後の予定】
- 2024 年 5月 共同開発開始
- 2024 年 10 月~11 月 大和ハウス工業の一部の事業所でトライアルを開始
- 2024 年 11 月 共同開発完了
- 2024 年 12 月 20 日~ 大和ハウス工業の全国の事業所で利用開始予定
<「ICT」の操作画面:部材や材料を選択し CO₂ 排出量を算定・見える化 >
<「ICT」のスキーム概略 >
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