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オートデスク ニュース

尖った DX で、世界を丸く。TOPCON 建築施工ソリューションセンターで最新測量機器を体験

「尖った DX で、世界を丸く。」するトプコンとオートデスクのタッグマッチ

トプコンは、常に新しいことに挑戦しており、最先端の技術で DX ソリューションを提案しています。そして、その技術を、いかにして実務で役立つかという目線で、常にユーザーの使いやすさを軸に製品開発を行っています。これを表す言葉が、まさに、「尖ったDX で、世界を丸く。」です。トプコンという会社のイメージが良く言葉に表れていると思います。

大和ハウス工業が、トプコンの子会社のオプトネクサスの工場の設計・施工をしました。当時、私は BIM 関連のまとめ役のような立場で、毎週のようにトプコンの担当者の皆様と、WEB ミーティングをさせて頂きました。トプコンが現場に社員を常駐させ、現場の邪魔にならないようにと配慮しながら、できうる限りの計測をやっておられるのを見て、すごい会社だなと思いました。ここまでの取り組みはなかなかできることではありません。このプロジェクトを指揮されていた江藤副社長が、2023 年 4 月 1 日に社長に就任されるということで、さらにどんどんトプコンの DX を尖らせ、それを丸くしてユーザーに届けるという活動が加速化するのでしょう。

<トプコンが創立 90 年に作った企業コピー>

一方、オートデスクは、「想像できるなら、オートデスクで未来を創れる」をブランドメッセージとして掲げており、自社のソリューションやコミュニティを通じて、世界中のイノベーターが現在直面している問題を解決し、それを何か素晴らしいものに変えられるように、ありとあらゆるデザインとものづくりの活動を支援しています。トプコンもその 1 社であり、2019 年には、戦略的パートナーシップを結んでいます。このオートデスクのソリューションと、トプコンの技術力が創るイノベーション、私はとても期待しています。

建築施工ソリューションセンターで最先端技術を体験

そのトプコンが、オートデスクと共に、TOPCON “BuildTech” 建築施工ソリューションセンターのプレスツアーを開催するということで、私も参加させて頂きました。この、TOPCON “BuildTech” 建築施工ソリューションセンターは、3D スキャナーなどの最新の測量機器を、見て触って理解する体験・学習施設です。ここでは、なんと 14 ものデモンストレーションを体験することができます。外部と内部の 2 つのゾーンに分けて、実際に最新技術を「見て触る」ことで、これらの技術が、自らの業務の中で、どのように役立つのかを考えてみることができるのです。これは今後も拡大する予定ということです。こういった最新の三次元計測技術の可能性を肌で感じることができるのは素晴らしいですね。私はここに来たのは 2 回目ですが、とても進化していました。1 度行ったことがある方でも、定期的に行って、その進化を楽しむといったことも、おススメします。

 <TOPCON “BuildTech” 建築施工ソリューションセンターの 14 のデモンストレーション>

今回体験したのは、「スマホで墨出し!」と「3D スキャンニング」です。「スマホで墨出し!」は、BIM や CAD データと連携し、墨出しの作業を大幅に軽減できるものです。何人かの方がやっておられましたが、やってみるとその簡単さが良くわかります。設計点を測量した時に、その位置の墨を打つのですが、プリズムの先にハンコをつけて、コンクリートなどの上に墨を出すというのは面白いアイデアだと思いました。技術はアイデアによってさらに進化していくのです。

<スマホの画面を見ながら墨出しをしている様子>

もうひとつの体験は、3D スキャナです。その場で実際にスキャンしたものを見せて頂きました。点群データを撮るときは、通常はあまり人がいない状態で撮るのですが、下の写真は、プレスツアーに参加している人たちも点群化されています。短時間にこういったデータを撮り、そのデータをリアルタイムにタブレットを通してクラウドで処理することにより、短時間で点群データを見ることができるようです。

<プレスツアーでデモ撮影した点群データ>

こうして計測した点群データをどのように活用するのかというのが、実務活用のポイントです。主な活用方法としては、① 点群データからモデルを作成する、② 点群データから床の平坦性などを確認する、③点群データと BIM モデルを比較する、といった方法があります。それらのためにトプコンではソフトウェアを用意しています。例えば、床の平坦性を確認するツールは、RITHM というソフトを使いますが、床の高さを色で分けてくれるので、平坦性が一目瞭然です。床のクラックについては、精度の関係で、点群で計測するのは難しいということでしたが、点群と同時に 360 度写真も撮影しているので、それを利用して、床のクラックについての対応もできると、さらに素晴らしいとことになるでしょう。

これらのソフトウェアは、Revit や Navisworks などのオートデスクのアプリケーションと連携しています。この部分がトプコンとオートデスクが繋がることの理由のひとつです。

<オートデスクのソリューションと連携しているトプコンが用意している点群処理ツール>

施工現場でどんどん活用している大和ハウス工業

トプコンのソリューションを利用しているユーザーを代表して、大和ハウス工業建設 DX 推進部の宮内様が、その利用状況を発表されました。大和ハウス工業は、オートデスクと戦略的パートナーシップを結んでいますが、トプコンともデジタルコンストラクションの実現と推進に向けた、基本合意書を締結しています。

<プレスツアーで発表される大和ハウス工業の宮内様>

大和ハウス工業では、2022 年度下期(10 月 ~ 3 月)で住宅・建築部門を合わせて、レイアウトナビゲーター(スマホで墨出し!)の利用目標を 723 棟としておられました。しかし、実際の利用件数は 916 棟となり、実に 1000 棟近い物件で、レイアウトナビゲーターを活用し、建築部門では全棟導入を目指しておられるということです。BIM の導入について先進的な取り組みを進めている大和ハウス工業の強さの秘訣は、役に立つと感じたら、躊躇なくどんどん導入を進め、そして結果を出すということだと思います。今後も、日本の BIM や DX をどんどん先導して頂きたいと思います。

オートデスク・トプコン・大和ハウス工業の連携が目指す建設業の未来

オートデスクはソフトウェアメーカーではなく、新しいモノづくりの未来のために、アプリケーション・サービス・プラットフォームを提供していく企業に変わってきています。この新しいモノづくりの未来は、様々な企業とのコラボレーションによって実現するものだと考え、「建設業での未来を創る・可能性を実現する」という取り組みをしています。例えば、今回のように、トプコンと連携することで技術を作り、大和ハウス工業と連携することで先進的な実績を重ねてゆくということが、徐々に建設業の未来を創ってゆくのだと思います。ぜひ、このトプコンの建築施工ソリューションセンターに行って、最新技術を見て触り、それを感じて頂きたいと思います。今後も3社の取り組みから目が離せません。さらに進化していく姿を楽しみにしたいと思います。

執筆者:株式会社 BIM プロセスイノベーション/伊藤久晴

 

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