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オートデスク ニュース

設計から製造までを一気通貫で学ぶ時代へ ~オートデスクと工学院大学が描く “実装型人材育成” の最前線~

日本の製造業は、少子高齢化による人材不足と、AI・デジタル技術の進展という大きな転換点に直面しています。こうした中で求められているのは、単なる設計スキルを持つ人材ではなく、設計から製造・実装までを担える人材です。

オートデスク株式会社と工学院大学は、連携を通じて、その課題に対する一つの答えとなる教育モデルを発信しました。

工学院大学の学生が設計・製造したソーラーカー「CYGNUS」。世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025」で約  3,000km を走破。

オートデスク代表取締役社長 中西智行は、現在の状況について次のように語ります。

「今、企業が直面しているのはテクノロジー不足ではなく、テクノロジーを使いこなせる人材不足です。特に AI やデジタル技術が進展する中で、設計と製造、さらには実装までを一体として捉えられる人材が求められています。従来は設計と製造が分断されていましたが、これからはその境界がなくなっていきます。だからこそ教育の段階から “つくること” を前提にした学びが必要になります」

企業が求める人材像は、確実に変化しています。その変化に対応するためには、教育そのものの再設計が求められています。

Autodesk Fusion を活用し、設計から製造・実装までを一体で学ぶ工学院大学の学生たち

工学院大学では、従来分断されていた

  • 授業(理論)
  • プロジェクト(実践)
  • 設計と製造

を一体化した教育モデルを構築しています。

工学院大学 工学部 機械システム工学科 教授 濱根洋人はこう説明します。

「私たちが目指しているのは、単に設計ができる人材ではなく、“実際に動くものをつくれる人材” です。図面を描くだけで終わるのではなく、加工し、検証し、改善までを自らの手で行う。その一連のプロセスを経験させることが重要です。授業と学生プロジェクトを分けるのではなく、統合したワークフローとしてつなげることで、学びがそのまま実践に活かされる環境をつくっています」

学生は設計から製造までを一気通貫で経験し、理論と実装が分断されない学びを実現しています。

この教育モデルを象徴するのが、学部 2 年生から 5 軸加工機を扱う点です。5 軸加工は、航空機やモータースポーツ分野で用いられる高度な製造技術であり、通常は大学院や企業研修で扱われる領域です。

しかし工学院大学では、

  • 設計
  • 解析
  • 加工
  • 検証

を一連の流れとして早期から体験させています。

「研究室に入ってからでは遅い。早い段階で実践に触れることが重要です」(濱根)

この取り組みは、2023 年度に文部科学省の教育装置整備事業として採択されており、国家レベルでもその意義が認められています。

文部科学省の教育事業にも採択された、設計から製造までを一体で学ぶ教育を支える工学院大学のものづくり環境(八王子キャンパス)

この教育を支えているのが、Autodesk Fusion® です。

Fusion は、

  • 設計
  • 解析
  • 製造準備
  • データ共有

を一つの環境で統合するクラウドプラットフォームです。

工学院大学 機械システム工学科 3 年生でソーラーチームリーダーの島田琉海は次のように語ります。

「Fusion を使うことで、設計から製造までを一つの流れで進めることができました。クラウド上でデータを共有しながら、メンバーや先生とリアルタイムでやり取りできるため、開発スピードが大きく向上しました」

学生はクラウド上で設計を共有し、コメントを通じて議論し、製造と検証へとつなげるサイクルを回しています。

Autodesk Fusion を活用し、クラウド上で設計データを共有しながら、学生と教員がリアルタイムでレビューを行う環境

この教育の成果として、学生はソーラーカーの開発に取り組んでいます。特筆すべきは、1 〜 2 年生が中心となって設計・製造を担っていることです。

「約 1 年半で設計から製造までを一通り経験できました。授業とプロジェクトがつながっていることで、実際の開発を通じて学ぶことができました」(島田)

車体はすべて内製で製造され、世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025」において、オーストラリア大陸約 3,000 km という過酷な環境を走破しました。

オーストラリア大陸約 3,000 km を走るソーラーカー「CYGNUS

レース中には部品破損というトラブルも発生しました。しかし学生たちは自ら原因を分析し、設計を修正し、部品を製作しました。

「自分たちで設計と製造をしてきたからこそ、現地でも修復方法を考え、対応することができました」(島田)

これは単なる技術力ではなく、実際の現場で問題を解決できる力です。

濱根は主体性について次のように語ります。

「主体性は座学では育ちません。実際に手を動かし、考え、失敗する経験の中で育ちます」

この教育モデルでは、

  • 課題を自ら見つけ
  • 試行し
  • 改善する

というプロセスを通じて主体性を育成しています。

中西は今回の取り組みについて次のように述べています。

「デザインと創造(Design & Make)という考え方は、設計と製造を一連の流れとしてシームレスにつなぐことにあります。工学院大学の取り組みは、その考え方が教育として実装されている象徴的な事例です」

オートデスクと工学院大学は、こうした取り組みを通じて、教育と産業の新たな関係を共創しています。

人材不足が進む中で求められるのは、単なる知識の習得にとどまらず、実際の現場での経験を通じて「自ら学び、つくり、改善できる力」を育成することです。

オートデスクは今後も工学院大学との連携を通じて、次世代のものづくり人材育成をさらに推進していきます。

 

設計から製造、走行までを担う工学院大学ソーラーチームと、教育・開発を支えるオートデスク関係者

■ 詳細は以下の関連情報をご参照ください

■Autodesk, Inc. /オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything

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オートデスク株式会社 コミュニケーションズチームです。企業情報、製品・サービスからテクノロジーやパートナーシップまで幅広いトピックに関する記事をお届けします。

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