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オートデスク ニュース

夢と希望と魔法の BIM の国 Autodesk University ~レポート 1 Autodesk University とは~

AU(Autodesk University)が今年もやってきました。

今年は日本では開催がなく、アメリカでの開催のみとなります。日本での開催がないのは少し残念ですが、アメリカでの AU は、日本での AU とは、規模も内容も別次元のものです。

今回、私も久々にリアルイベントとして開催された、Autodesk University 2022 に参加してきましたので、ワクワクが止まらなかったこのイベントの魅力を皆様に、お伝えしたいと思います。

「夢と希望と魔法の BIM の国」というのは、私にとってのこのイベントのイメージです。もちろん、このイベントは BIM の話ばかりではありません。しかし BIM に関する情報も宝の山といえるので、BIM エバンジェリストである私としては、主に BIM に関することを中心に、このレポートを書こうと思います。

<基調講演のオープニング>

Autodesk Universityとは

Autodesk が毎年開催しているイベントで、今年も 9000 人以上の Autodesk のユーザーが集まりました。これまで、ラスベガスで開催されていましたが、今年はニューオーリンズでの開催となります。

私はアメリカでの AU はこれまで 4 回参加し、2019 年には、セッションでの英語の発表もしました。コロナが流行る前までは、日本をはじめ多くの国で開催されていて、私も、日本での最初の開催年(2006 年)に発表して以降、これまでに何度も発表してきました。2018 年には、韓国で開催された AU にも、発表しています。しかし、アメリカでのセッションの発表は別物です。英語で発表しなければならいという事もあり、いろんな意味で大変でしたが、ちゃんと通じたこと、しっかり笑いも取れたことなど、貴重な経験ができたと思います。今年は大和ハウス工業さんが、3 つもセッションで発表されたのはすごいと思います。

Learn(学ぶ)・Connect(繋がる)・Explore(探検する)

AU は、Learn(学ぶ)・Connect(繋がる)・Explore(探検する)といえます。

Learn(学ぶ)は、同時にたくさん開催されているセッション(セミナー)や基調講演などで新しい知識を学ぶことです。

Connect(繋がる)は、ここに来ている方々繋がりコミュニケーションをとることです。ここに参加している海外のゼネコンさんや、EXPO(展示会)に出展している企業、日本から来られている各社の方々と繋がることができます。

Explore(探検する)は、EXPO などで出展されている様々なソフトや IT 機器などを、見て触ってみる(探検する)ことで、仕事に生かす探求を行うことです。

ここに参加する皆さんの目的は様々です。建築設計の方、工事の方、社内の BIM を推進する方、製造業の方、CG や映像を作成される方など、様々な立場の方がおられます。AU には、400 近い様々な内容のセッションと、多くの企業が出店している EXPO そしてそこに参加する 1 万人ちかい参加者がおられますので、それぞれの立場の方が、3 日間の間で、自分に必要な情報を得るために、自由なスケジュールを組んで、楽しむことができますまさに夢の国で過ごす 3 日間で、参加者の皆様の満足度はとても高いようです。

Learn<学ぶ>

3 日間に発表される 400 以上のセッションから、自分の見たいセミナーを選ぶことができます。ワクワクするようなセッションがたくさんあってどれを選ぶのかとても迷うところですが、これを選ぶという作業もとても楽しいものです。

私は早期割引期間の、7 月末に登録したのですが、この時点でもすでに満席のクラスがいくつかありました。これ以降魅力あるセッションはどんどん満席になってゆきます。できるだけ早めに登録して、興味のあるセッションを早く抑えておくことをお勧めします。

セッションの内容は、事前に公開されます。したがって、気になるセッションは日本にいる間にダウンロードして、英語に自信がない方は、軽く翻訳とかをかけていかれるとよいでしょう。

たとえば、下記のようなセッションがあります。

  • CS501440 Addressing the Productivity Crisis in Construction/Jaimie Johnston:Bryden Wood

イギリスの BIM を使った DfMA による設計(施工)の企業であるブライデンウッドのジェイミーさんの発表された内容です。「CS501440」というのは、AU 2022 のセッションコードで、この番号で管理されているようです。「Addressing the Productivity Crisis in Construction」というのはセッション名で、「建設業における生産性危機への対応」というタイトルです。

この内容、下記のようなページから、ハンズアウトとプレゼンテーションの資料が公開されていますので、気になるセッションは資料を事前に入手することをお薦めします。

<ジェイミーさんのセッション資料の事前入手>

私は、この事前資料を元に、下記のように簡単な翻訳を行い事前に読んでおきました。

<セッションのハンズアウト資料の簡単な翻訳資料>

そして、セッションの時間になったら会場に行き、ジェイミーさんの発表を聞きます。もちろんすべて英語ですが、事前に用意していることで、英語の自信がない方でも、大体の内容を理解することができと思います。

<ジェイミーさんの発表シーン>

語学力があったほうがより多くの情報が得られるでしょうが、こういった方法で対応されている方も多いと思います。楽しみ方は自由だと思います。日本からも同時に WEB セミナーとして無料で参加できるのですが、やはり実際に目の前で発表を聞くのは、違いますね。こういった雰囲気を味わいながら、知識を得てゆくのも必要だと思いました。

Connect <繋がる・交流する>

AU には、1 万人近い参加者がいます。日本からも 200 名以上の方が参加されると思われます。講演者や展示会の出展者との交流、日本からきている方たち同志の交流など、様々な交流の機会があります。このように様々な繋がり、交流も、AU の魅力の一つです。

<EXPO 会場で昼食を取りながら打合せをしている様子>

27 日の夜には、Japan Dinner といって、日本のオートデスクさんが主宰している、日本からの参加者のための食事会もあります。企業や業界を越えて、ニューオーリンズの地で、昔の仲間や新しく知り合いになった方々とお話しできることも、とても有意義なことだと思います。

Explore <探検する>

AU は、セミナーだけでなく、同時に EXPO も開催されています。このEXPO も AU の大きな魅力です。

<同時に開催されているEXPO>

ここには、興味深い様々な展示がされています。ソフトウェアの紹介や、簡単なセミナー、ツールなどの体験コーナーなど様々な展示物があり、様々な最新技術の情報を収集することのできる場でもあります。

例えば、基調講演 2 の中で、電気設備で系統図を使った RevitMEP のワークフローについて発表された、シュナイダー・エレクトリックのブースです。このように、基調講演で説明され、気になった内容をすぐに EXPO で確認できることも素晴らしいと思います。

<シュナイダーエレクトリックのブース>

また、Revit のユーザーであれば、無償で使われるようになると発表のあった、Twinmotion の Epic Games のブースです。ここでは、Twinmotion のミニセミナーが行われていました。

<Epic Games のブース>

私は、Autodesk の Expert Elite として、このイベント会場で、Autodesk コミュニティについてのインタビューを受けました。Autodesk コミュニティというのは、Autodesk のユーザー同士が質問を出し、答えるといったフォーラムなどのことです。Revit も初心者にはわからないことも多くありますので、気楽に自由に質問できるこのような場はとても有意義だと思います。このインタビューの内容はどこかで出されるかもしれません。

<Expert Elite としてのインタビューの様子>

そのほかの楽しみ方

そのほかの楽しみ方として、せっかくアメリカに行ったのだから、ついでに視察をしてみようということもあります。今回の AU は、応用技術と美保テクノスの皆さんと一緒に行ったので、29 日の木曜の最後のセッションを諦め、ボストンに行きました。ボストンにはオートデスクのテクノロジーセンターがあり、とても興味深い技術や取り組みを見ることができました。AU だけでも十分な魅力があるのですが、ちょっと足を延ばして、さらに知識を広めるにもいい機会だと思います。

<ボストンのオートデスクテクノロジーセンターにて今回一緒に行った仲間と共に撮影>

夢と希望と魔法の BIMの国 Autodesk University

このように、AU は、自分のスタイルに合わせて自分が欲しい情報を得るために自由に活動できる場所です。新しい情報、新しい交流、新しい体験により、向上心のある方なら、誰でもワクワクするような夢と希望と魔法の BIM の国だと思います。

執筆者:株式会社 BIM プロセスイノベーション/伊藤久晴

 

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オートデスク株式会社 コミュニケーションズチームです。企業情報、製品・サービスからテクノロジーやパートナーシップまで幅広いトピックに関する記事をお届けします。

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