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オートデスク ニュース

現在、建築業界は気候変動に強い住居、職場、コミュニティを設計し、人口増加に対応して、厳しさを増している基準や要件を満たすという、大きなプレッシャーを抱えています。実際、Autodesk が実施した 2023 State of Design & Make 調査年鑑によると、サステナビリティを向上させることに大きな重圧を感じている AEC(建築・エンジニアリング・建設)企業は 82% に上ります。これはとてつもない責任であり、このような課題を克服するためには、新しい技術や働き方に適応する必要があります。

業界全体の統合を促進し、サステナビリティと耐久性が向上した建物を納期と予算内に提供するといった、より優れたプロジェクト成果を達成する点に私たちはチャンスがあると考えています。最終的には、コラボレーションの向上こそが優れたプロジェクト成果を生み出します。このような取り組みにおいて、 Autodesk とお客様が連携できることを大変嬉しく思います。

次の技術的な変革

以前共有した通り、先日リリースされた Autodesk Forma は設計、エンジニアリング、建設、運用という AECO 業界における Autodesk の業界別クラウド化の最初の一歩となりました。Forma を最初にリリースすることによって、建築家は私たちが直面している最大の課題を解決するプロジェクト成果を達成するような、新しい働き方を構築できるようになります。現在の機能セットは初期段階の用地計画、設計、分析をターゲットにしており、建築家がデータ主導のインサイトと人工知能を活用した分析によってプロジェクト成果を向上させ、よりサステナブルな建物を建築するためのサポートを行います。

私たちは今後、時間をかけて新しい機能を Forma に搭載していきます。それにより、お客様のデータ、チームそしてプロセスを一つに繋ぎ、信頼できる唯一の情報源を提供し、より効率的なコラボレーションを実現します。また、Forma は人工知能、機械学習、自動化、そして IoT を活用し、エラーを減らして問題の事前解決を可能にします。

私たちは、CUBE 3 のようにお客様がプロジェクトを改善することによって成果を達成する例を、早い段階から見てきています。同社は構想時の全体的な設計時間を 50 から 66% 短縮し、事務所の運営効率とコミュニケーションを向上させて、事業成長のカギとなる顧客満足度と設計品質を改善しました。

CUBE 3 のチームは Forma の日照時間分析を設計に反映し、建物の屋上プールの日照、日陰を適切なレベルに設計して、ステークホルダーの要件を満たすことができました。

<CUBE 3 のチームは、Forma の日照時間分析を設計に反映させることで、ビルの屋上プールに適切な日照と日陰の両方を確保し、ステークホルダーの要求を満たすことができた>

明日への未来を証明する今日の技術

Forma が備えている初期段階の用地計画、設計、分析機能に加えて、Autodesk の技術がサステナビリティや成果を伴うプロジェクトの設計や実行を容易にします。初期の概念設計から、連携の促進やデザインレビューに至るまで、当社は以下のような機能によって、建築ワークフローのあらゆるステージをサポートします。

サステナビリティ: 気候変動によって、新しい生活様式、働き方、そして設計施工が必要になりました。Autodesk ReCap Pro、Revit、Insight は Autodesk AEC Collection  の一部であり、AEC 企業が新築、リノベーション設計の際に、二酸化炭素排出量を最低限に抑えられるようにします。

デザインコラボレーション: 設計および建築のプロジェクトでは、あらゆる段階において同じ認識を共有するチームの存在が重要です。Autodesk BIM Collaborate Pro によって、AutoCAD と Revit の複数分野の制作チームのワークフローを同期させることで、チーム全体のコラボレーションや調整が向上します。

視覚化: Epic Games との作業を通じて導入した Twinmotion for Revit は、CAD および BIM プロジェクトに、フォトリアルでリアルタイムなエクスペリエンスをもたらします。これによって設計の意図がより的確に伝わり、クライアントとコラボレーターの設計エクスペリエンスを向上させることができます。

クラウドサービス: Autodesk は、データとワークフローの統合、ダッシュボード、カスタムアプリケーション、デジタルツインを備えた、AEC 業界の DX を推進する開発者向けプラットフォームを構築しています。

  • Autodesk Tandem のデジタルツイン機能によって、建物のライフサイクルのデータを単一のダイナミックなデジタルレプリカに接続できるため、初期段階からの成果を調整し、よりスマートな建築を実現することで運営パフォーマンスを向上させることができます。
  • Autodesk の Manufacturing Informed Design(MID)によって設計と施工を初日から接続することで、建築プロジェクトメーカーは自社製品を利用する際のガイドラインを定義できるようになります。この新たなテクノロジーは建築家がより迅速かつ確実に設計するためのサポートを行います。

エクステンデッド・リアリティ(XR): XR は設計者と施工者がデータでやり取りする方法を根本的に変えようとしています。これによってステークホルダーチームは、建築資材を購入する前に、VR 上で施工側と一緒に建物内を歩くことができるようになります。このことは建築現場でのコミュニケーションのミスやズレ、子会社との問題を軽減するうえで大きな進歩となります。

Autodesk は長年、お客様の技術革新のお手伝いをしてきました。現在、私たちには皆さんの設計を後押しできるツールがあります。Forma を使用することで、私たちは BIM の次のフェーズを迎えています。最終的にはこのテクノロジーによって、AECO  業界は気候変動に強い建築環境を設計し、コミュニティを形成して住居を提供し、私たち全体の将来に利益をもたらせるようになります。今はまだ序章に過ぎませんが、皆さんと共に取り組むことを楽しみにしています。

 

執筆: 建設・エンジニアリング・建築部門 設計ソリューション担当 エグゼクティブ バイス プレジデント/エイミー・バンゼル

 

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Autodesk Japan Communications

オートデスク株式会社 コミュニケーションズチームです。企業情報、製品・サービスからテクノロジーやパートナーシップまで幅広いトピックに関する記事をお届けします。

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